「スピードの女王」レー・トゥー・チンが復帰

28/04/2025


トゥー・チンは2024年1月にホーチミン市チームを離れ、ビンズオンチームへの加入がほぼ決まりかけましたが、契約は破談となりました。その後、「スピードの女王」は新たなチームであるカマウを選びました。しかし、ベトナム陸上競技連盟の規定により、選手が旧チームとの契約期間中に別のチームに移籍した場合、2年間競技出場を禁止されます。そのため、トゥー・チンは今回のスピードカップには記録確認のために出場し、メダル獲得の対象とはなりません。

女子100メートル予選1組では、トラン・ティ・ニー・イエン(ロンアン)、ホアン・ズー・イ(軍隊)、レー・ティ・カム・トゥ(ホーチミン市)などのトップ選手たちと競いました。結果、トゥー・チンは11秒98で予選1組3位、全体5位となりました。

「記録確認のための出場だったので、この成績には満足しています」とトゥー・チンは語りました。「まだ競技には出場できませんが、国内の大会での記録測定は感覚を取り戻すのに役立っています。この2年間は、精神面でも成長し、怪我からの回復にも役立ちました。」

トゥー・チンは1997年ホーチミン市生まれ。100メートルと200メートルの短距離を専門とし、2017年東南アジア競技大会(SEA Games)で3つの金メダル、2019年SEA Gamesで1つの金メダルを獲得しています。

規定により競技に出場できないことに加え、トゥー・チンは長期間にわたり怪我に苦しみ、手術も受けました。「この2年間でこのような測定会に1、2回出場する程度なので、私にとってそれほど負担ではありません。手術後なので、回復にも時間が必要です」とホーチミン市出身の選手は語りました。また、怪我からの復帰直後に受け入れてくれ、成績目標を課さず、トレーニングへの新たな意欲を与えてくれたカマウチームに感謝の言葉を送りました。

統一スピードカップには、38の省・市から約500人の選手が参加しました。大会は4月16日と17日の2日間、ホーチミン市8区の競技場で開催されます。

同日午後に行われた女子400メートル決勝では、ベテランのクアック・ティ・ランが53秒85の記録で金メダルを獲得しました。トラン・ティ・ニー・イエンは54秒74で銀メダル、銅メダルはファン・ヴォー・ニュー・イ(カインホア、55秒04)が獲得しました。

男子400メートル決勝では、フー・トー省のタ・ゴック・トゥオンが46秒75で金メダルを獲得しました。ハティン省のトラン・ディン・ソンは46秒96で銀メダルを獲得しました。銅メダルも同じくハティン省のレー・ゴック・フックが47秒44で獲得しました。