生ココナッツ、輸出需要で価格が2倍に

ホーチミン市ゴーバップ区レ・ドゥック・トー通りの店主であるホアン氏は、年初からのココナッツの仕入れ価格が1個6,000ドンから12,000ドンに上昇したと述べました。輸送費などを計算した後、彼は1個15,000ドンで販売しており、「利益は約1,000ドン程度です」と話しています。

同様に、タンビン区ファム・バン・ハイ通りの果物卸売店の店主であるローンさんも、猛暑の長期化と農園からの供給制限により、入荷量が昨年と比べて30％減少したと述べています。パイナップルココナッツのような特別な種類のココナッツは現在、1個20,000ドンですが、在庫がありません。この価格は前年同期比で100％上昇しています。

ベトナムココナッツ協会のカオ・バー・ダン・コア事務局長によると、生ココナッツの価格は前年同期比で110％上昇し、乾燥ココナッツは150％上昇しました。「今年は年初からこの商品の価格が激しく変動している年です」とコア氏は述べています。

ベンチェ省とティエンザン省では、生ココナッツの価格が日々上昇していることが記録されています。ベンチェ省チャウタイン県のシエム種ココナッツ（緑色）農家であるファム・バン・ホアン氏は、現在、農園での販売価格が1ダース（12個）あたり10万～13万ドンで、昨年のほぼ2倍になっていると話しています。しかし、長期にわたる干ばつと塩害により、収穫量は大幅に減少しています。彼の農園では以前、1回の収穫で500個採れましたが、現在は300個しか採れません。

猛暑に加え、ココナッツ価格の高騰は主に中国が買い付けを強化していることによります。Vina T&T社のCEOであるグエン・ディン・トゥン氏によると、中国がココナッツ輸出に関する議定書に署名して以来、この市場の需要は急増しています。彼の会社は毎月約30コンテナのココナッツを中国に輸出しています。

コア氏はまた、中国、タイ、マレーシアからの輸入業者がベトナムのこの商品を積極的に買い付けており、激しい競争を生み出していると付け加えました。特に、米国と中国がこの製品に対して門戸を開いたことで、他の国々からの多くの投資家も関心を寄せています。

この傾向を受け、ベンチェ省ではシエム種ココナッツ（緑色）の栽培面積が拡大されており、持続可能なココナッツのバリューチェーン構築を目指しています。

ベンチェ省農業環境局によると、省全体で133以上のココナッツ栽培地域がコード（栽培地域コード）を取得し、14の企業が中国への輸出用梱包施設コードを取得しました。ベンチェ省の現在のココナッツ栽培総面積は約8万ヘクタールに達し、年間生産量は約70万トンです。そのうち80％が乾燥ココナッツ用で、飲料用は約20％以上、約1万6,000ヘクタールを占め、年間平均生産量は約4億個です。この作物はまた、17万人以上の農家の生計手段となっており、これは同地域の人口の70％を占めます。

ベンチェ省農業環境局は、関連部門、団体、地方自治体と連携し、20,700ヘクタールを超える有機ココナッツ原料地域を構築しました。同省は、近代的な加工技術を持つ大手企業8社と緊密に連携したバリューチェーンを形成し、有機製品を米国、EU、日本、中国、カナダ、韓国など多くの市場に加工・輸出しています。

現在、ベンチェ省のシエム種ココナッツ製品は、商標保護登録証と地理的表示に関する国家認証を取得しています。これらのステップにより、ベトナム製品は今年、力強い発展の勢いを生み出しており、高い経済的価値を達成するだけでなく、ベトナムココナッツのブランドを国際市場に広げています。

生ココナッツに加えて、最近では乾燥ココナッツも価格が急騰しています。乾燥ココナッツの価格は1ダース12個あたり18万～19万ドンに上昇し、記録的な高値となっていますが、現在はオフシーズンのため農家には販売する在庫がありません。